NPO法人クロスフィールズでは、新興国の留職プログラムでグローバルに活躍できる人材の育成、企業・行政の新興国進出を支援します。


経験者が語る新興国で働く意義

新興国で働いた経験を活かし、グローバルに活躍する人材が増え始めている

現在日本企業で活躍する方々の中には、新興国のソーシャルセクター(NPO/NGO、行政機関、等)で一定期間働いた後に、その経験や視野の広さを活かして、更にグローバルなビジネスシーンでの活躍の場を広げている方も増えてきています。新興国で働くことで、どのような学びが得られ、その経験は企業でどのように活きてくるのでしょうか。実際に経験された方々の声をご紹介します。

※ 以下の経験者の方々はNPO法人クロスフィールズの留職プログラムにご参加頂いたわけではありません

経験者の声1

御手洗瑞子さん(戦略コンサルティング会社勤務)

御手洗瑞子さん(戦略コンサルティング会社勤務)
[活動国/勤務先]
ブータン/ Gross National Happiness Comission(以下GNHC)、
ブータン政府観光局
[活動内容] 
・首相フェローとしてGNHCの次官とともに国の注力産業の戦略策定
・観光局にて、国の観光産業促進のためのマーケティング戦略策定・組織改革の実行

▼なぜブータンでお仕事をされることを決意されたのですか?

ブータンに行くことを決めたのは社会人になって3年目のときでした。少し違う世界に身を置いて、根本的なところから自分の価値観をゆさぶるような経験やインプットを増やし、会社の中での自分の今後の成長の方向性を模索したいと思っていた時期でした。
というのも、会社で働いていると、どうしても学生の頃より視野が狭くなっている感覚がありました。私がいた会社は、成長の機会が多く与えられる場所でした。なにかひとつできるようになると、すぐ次のステージに引き上げられる。それはわくわくすることでもあるですが、その分、「次にできるようにならなければならないこと」が常に目の前にあって、いつもそれに必死で取り組む感じでした。ふと気が付くと、その目の前の「次にできるようにならなければならないこと」だけに集中してしまっている気がしました。 ですので、一度立ち止まって、目線を上げて、素直に世界を広げたいと思いました。 学生のころまでに何度かあった、新しい世界を経験したあとに自分の中からモチベーションが溢れだすように出てくるような瞬間を、また、体験したいと思いました。

▼ブータンで働くことで得られたものは何ですか?

柔軟性でしょうか。民間企業でなく政府、先進国日本でなく海外のしかも途上国ブータン、という異なる環境で働くことで、経験の幅が広がり、そこに対応する柔軟性が身についたと思います。まったくの異文化を経験することで、なには仕事において(場所に関わらず)本質的に重要で、なには環境によって柔軟になるべきか、を考えるようになったのかもしれません。
政府機関で働いていて今までと一番違うことは、関わっているステイクホルダーの数が圧倒的に多いことです。そして、必ずしも彼らの利害は一致しない。たとえば観光業においても、年間を通じて一定の観光客を呼び込みたい航空会社やホテルと、一年のうち一時期だけ集中的に働きお金を稼ぎ、あとはゆっくりしてい たい旅行会社・ガイドでは、求めるものが違います。そうした、目的の異なる多くのステイクホルダーがいる中で、できる限りフェアな視点を持ち、国全体のためになる施策を考え、合意を取り、実行していく。こうした経験から学ぶことは多くありました。

▼ブータンでの経験が、日本での仕事にどのように活きていますか/活きると思いますか?

御手洗瑞子さん(戦略コンサルティング会社勤務)

ひと言では言いにくいのですが、胆力のようなものでしょうか。ブータンでは一個人として働いていたので、それまでのような会社の看板もその中のチームもなく、守られているものが何もないという感覚がありました。それは、文化の壁より何より大きな違いに感じました。例えば、会社であれば上司が出て行くような組織間の対立問題なども、自ら介入して、考えて解決しないといけなかったりすることもしばしばです。また私自身が矢面に立たなければならない場面もありました。そうした場面に何度も対峙することで、なんというか、前よりは少し肝が据わったかなという感じがします(笑)。それが、今後も日本で自分が仕事をする上での、底力になればいいなと思います。

企業人が新興国NPOで働く留職プログラムとは

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経験者の声2

守屋智敬さん(人事コンサルティング会社勤務)

守屋智敬さん(人事コンサルティング会社勤務)
[活動国/勤務先] カンボジア/NPO法人かものはしプロジェクト
[活動内容]
現地の工房である"コミュニティファクトリー"を、カンボジア人スタッフで運営するための、人事面での仕組み作り(自立化)の支援
  -人事制度構築、評価・コーチングプロセスの設計、等

▼なぜカンボジアでお仕事をされることを決意されたのですか?

元々の研修の仕事上でも自身のライフワークとしても「自立」ということを大きなテーマにして取り組んでいます。日本のビジネスパーソンとして、自分の仕事での知識や経験を使って、貧困層の方々の自立を支援する社会貢献のようなことができるのではないかなと思いました。更に、その経験を通して、自身の仕事にも何か新しい気付きが生まれるのではないかという期待もありました。

▼カンボジアで働くことで得られたものは何ですか?

守屋智敬さん(人事コンサルティング会社勤務)

日本の仕事では、クライアント企業の抱える課題はだいたい人事の方が把握していることが多いので、現場でのヒアリングはほとんどしないのですが、カンボジアでは、まず現場に入って課題から見つけ出すところから始めねばならず、その解決策として人材育成を行うという流れで仕事が出来ました。そのプロセスを踏めたことは大きかったです。
また、日本での固定観念が通用しない場面も多くありました。例えば、現地の工房で働く人のほとんどが学校教育を十分に受けていない人たちなので、働くこと・評価されること・真面目に取り組むこと・振り返りをして改善すること等の概念に触れたことがない人も多いのです。そういった人たちに、どのような言葉で伝えるのか、一つ一つ対話しながら丁寧に進めて行く必要がありました。日本とは異なる言葉、思考パターン、生活知識、行動、に触れることで、全く違った発想で視野を広げて物事を捉えることができました。

▼カンボジアでの経験が、日本での仕事にどのように活きていますか/活きると思いますか?

世界に出て色んな人と話したり、一緒になって悩んだり苦しんだりする経験、身体や心がぶつかりあう経験というのが大事だとわかりました。この経験はこれからグローバル人材を育てていく上でも非常に重要だと思います。
カンボジアでは、現地の人に言葉の定義を伝えることができないという壁に直面しました。例えば、"支援"という言葉の意味を知らないので周りを助けるという概念がなく、言葉だけで教えても、それがなかなかスタッフの行動に結びつかなかったりすることもありました。何をどこまで教えれば良いのか、どのようにコミュニケーションすればよいのか、といったことは実際に現場に入らないと到底気付き得なかったと思います。今後はこの経験を活かして、日本だけでなく世界の人材育成の場で、更により良いプログラム開発に貢献したいと思います。

企業人が新興国NPOで働く留職プログラムとは

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経験者の声3

清水英明さん(総合商社勤務)

清水英明さん(総合商社勤務)
[活動国/勤務先]
マラウイ/農業省の末端機関である普及所
[活動内容] 
・展示圃場(デモンストレーション用の農園)のマネジメント
・現地の農家へのりんご・桃・マンゴーなどの果樹栽培の技術指導

▼なぜマラウイでお仕事をされることを決意されたのですか?

今後働いていく上で、机上の空論だけでなく現場経験があるというのは絶対に活きると思いました。特別なスキルというよりは、現場の経験・現場の問題そのもの、リアルな感覚が得られるということで決めました。

▼マラウイで働くことで得られたものは何ですか?

経験も年齢も上のスタッフを巻き込みながら、自分が企業の人間としてではなくひとりの人間として現地のカウンターパートと対峙するという環境で、個人の力の弱さや人間力の大切さを痛感しました。
経験不足や知識不足を補うために、自分で働きかけて専門家の力を集めたり、現地の人にとって有益な情報を取ってくることで、自分という存在の価値を現地の人に認めてもらうことができました。結局のところ、色んな人の協力を巻き込んで、自分の力以上の力を生み出すことが重要だと学びました。

▼マラウイでの経験が、日本での仕事にどのように活きていますか/活きると思いますか?

清水英明さん(総合商社勤務)

商社の仕事の中では、世界の商品を国際マーケットにのせる「マクロ」な仕事をしていますが、現地で働 くような「ミクロ」な経験はなかなかできません。その「ミクロ」をマラウイで経験したからこそ、役立った ところは非常に多くあります。
例えば、海外の供給側の政府団体と商品の調達交渉をするとき、現地で抱えている課題など細かいところのイメージがつくので、供給側が納得する提案ができ、非常に優位に商談を進められたケースがありました。 もう少し大きい話をすると、商社のビジネスモデルは、基本的にトップダウンのアプローチでビジネスを進めることが多いのですが、これから新興国で新たなビジネスを創出していくためにはミクロの視点を取り入れながら新しいアイデアを生み出す時代になっていくと思います。また一方で、ミクロの問題をマクロな視点のビジネス展開で解決するチャンスも出てくると思います。自分もそうした、ミクロとマクロをつなぐことによる新規事業の立ち上げなどに携わっていきたいです。

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