私が青年海外協力隊として中東シリアに赴任したのは2005年のことでした。
現地NPOの一員として働いた私は、「自分たちがこの国の未来を創るんだ」という高い志を持って働くシリアの人たちの姿に魅了されました。新興国や発展途上国には、先進国に比べれば物質的な豊かさはないものの、社会を良くしようという強いエネルギーや「目に見えない豊かさ」があることを、身をもって体感したのです。
一方で現地には様々な社会課題があり、その解決に必要なヒト・モノ・カネといったリソースが足りていませんでした。こうした課題の現場と、リソースあふれる日本企業をつなぐことができれば、双方にとってWin-Winな関係性ができあがり、新しい価値を生み出せるのではないか?そんなことを考えて、想いを同じくする同世代の仲間たちとクロスフィールズを創業したのが2011年のことです。
以来、様々な壁にぶちあたりながらも、多くのパートナー企業や国内外のパートナー団体の皆さんとビジネスとソーシャルをつなぐ活動を続けてきました。
経営者として創業からの10年間を振り返った記事はこちら
2022年にはビジョンを刷新し、いまは「社会課題が解決され続ける世界」の実現に向け、留職・フィールドスタディ・共感VR・孤独孤立対策といった様々な事業に取り組んでいます。「未来を切り拓く先駆者」としての誇りを胸に、日頃から応援してくださっている方々や一緒に働く仲間たちへの感謝の気持ちを忘れず、これからも挑戦を続けていきます。