事業紹介 / What We Do
Social Business Creating Workshop
社会課題の現場に精通する団体のリーダーによるリアルな情報提供とフィードバックを通じ、
社会課題を起点として事業アイデアを創出することを目指すアクションラーニングのプログラムです。
「社会の困りごと」を深く理解し、社会課題を起点として事業を発想していきます。
Benefit 01
NGOや社会的企業の
リーダーとの対話を通じ、
「社会の困りごと」について
肌感覚で理解できます
Benefit 02
リーダーたちの
姿勢と志から刺激を受けるとともに、
社会課題を起点とした
事業創出のあり方を体験します
Benefit 03
チーム活動を通じて
部署や組織の壁を超えた
ネットワークの広がりや
コミュニティが醸成されます
位置づけ | ・社会起点の思考を養う人材育成として |
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テーマ | 各企業での狙いや課題意識などに応じてテーマや対象エリア、プログラム構成などを設計 |
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ゲスト 講師 |
テーマ・対象エリアに応じてゲスト講師を協議の上で選定(日本人・外国人のともに選定可) |
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実施規模 | 5~20名程度 |
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開催形態 | 3 Daysを基本とし、以下のような |
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ワークショップ開催実績 | |||||||
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年度 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 計 |
回数 | 2 | 4 | 4 | 6 | 5 | 6 | 27 |
参加者数 | 31 | 61 | 56 | 98 | 83 | 75 | 404 |
過去のワークショップの実施例 | ||||||
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企業名 | カスタマイズ | 参加者数 | 期間 | 地域 | テーマ | パートナー団体の種別 |
ベネッセ | 3 Days | 14人 | 3ヶ月 | インドネシア | 教育 | 社会的企業 |
日立ソリューションズ | 3 Days | 15人 | 3ヶ月 | インド | 生活向上 | 社会的企業 |
富士通 | 3 Days | 7人 | 2ヶ月 | ミャンマー | 教育 | NGO |
ヤマハ発動機 | 3 Days | 20人 | 3ヶ月 | インドネシア | 農業、環境、モビリティ | NGO |
パナソニック | 3 Days + 現地視察 | 11人 | 3ヶ月 | インド | 環境、衛生、農業 | 社会的企業 |
トヨタ自動車 | 1 Day | 11人 | 1日 | インドネシア | モビリティ | 社会的企業 |
リクルートキャリア | 3 Days(国内プログラム) | 15人 | 3ヶ月 | 日本(地方) | 過疎 | NGO |
ヤマハ発動機株式会社の研究開発センターでは、「2020年以降の世界を見据えた未来志向での技術活用」について考えることを目的に、同センターに所属する20名のエンジニアが参加するワークショップを2015年に3ヵ月間にわたって開催しました。ワークショップ期間中はインドネシアで活動するNGOのリーダーをゲストに迎えてチーム内での検討を行い、「農業」「運輸」「廃棄物処理」などに関する事業プランを各チームが策定しました。参加者の一部は終了後にも国内で試作機を製作するとともに調査のために現地を訪問するなど、ワークショップでの活動を継続しています。
参加者の声
インドネシアの人々のために何ができるかを突き詰める経験でした。普段あまり考えていないことを真剣に考え、会話し、行動することの大切さを学んだ。
ものづくりを原点から考える機会となり、非常に有意義でした。また、外部刺激の重要性に気付きました。小さな枠内でとどまらずに、多くの方と交流、交感する事が重要たと強く感じた。
テレビ会議システムを利用し、インドネシアで社会課題解決に取り組むNGOのリーダーから現地の社会課題等について説明を受ける参加者
チームで取り組む課題の抽出等について議論を行う参加者の様子。ワークショップでは、活動を通じた気づきや学びについて振り返り、本業に接続するワークも行う
パナソニック株式会社では2012年の第1回以来、これまで10回以上にわたってワークショップを開催しています。2014年7月に「インド農村部の社会課題」をテーマに行われた3ヵ月間のワークショップでは、手織産業を通じてインド農村部の女性支援を手がける社会起業家をゲスト講師に迎え、パナソニックグループの様々な職種から15人の社員が参加して行われました。参加者はゲスト講師のアテンドでデリー及び周辺地域への5日間の現地視察にも赴きながら、「送風機による調理環境の改善」「虫除け衣料関連商品の普及によるデング熱の蔓延防止」等といった、ユニークな社会課題解決に向けた事業提案をまとめあげました。
参加者の声
課題設定からリサーチ、提案策定までのアプローチを通じ良い経験ができた。また、途上国に対する新規提案やチーム活動の難しさを感じた。課題ベースの考え方やオープンイノベーション等を考えると、従来の開発スタイルの進化の遅さに危機感を覚えた。まずは個人としての自分から、もっと大きく変化していかなければならないと感じている。
最終提案のアウトプットに留まらず、現地視察含め、そこに至るまでの3か月の過程と築くことのできたネットワークが非常に意義のある活動だった。インドの課題の理解とともに、課題に対するアプローチや物事の考え方、進め方を実践とともに経験することができたのもよかった。
事務局の声
パナソニック株式会社 / CSR・社会文化グループ
奥田 晴久様
社会業務部門としては、自社からより多くの社会の課題を解決する商品やビジネスが生まれ、それらを通じてより良い暮らし造りのお役立ちをしたいと考えています。このワークショップは社会課題に意識を持ち、技術やスキルを活かし商品やビジネスを生み出す事のできる社員を増やすことを目的に、インド、インドネシア等の新興国をテーマに2012年より継続的に実施しています。新興国のNPO、NGOとの幅広いネットワークをもつクロスフィールズさんのファシリテーションにより、表面的な現地の社会課題の理解ではなく、奥の深い学びの機会になっています。また、参加者のリクエストに応えて期間中の夏休みに現地で実施するフィールドワークの現地コーディネーションもサポート頂いています。実際にワークショップを通じて商品化検討されたアイデアもあり、これからの活動を期待しています。
ワークショップ期間中、現地で実施したフィールドワークに参加した有志
参加者は4~5人のグループに分かれ、各セッションでの議論やグループ活動を通じて提案をまとめていきます
トヨタ自動車株式会社では、BOPビジネス領域で未来事業を創造することを目的に1日完結型のワークショップを2014年3月に開催しました。同社で10~20年先をターゲットとした未来のクルマのコンセプト企画等を行う「未来プロジェクト室」の社員ら十数名が参加し、「モビリティ」をテーマにインドネシアの社会課題を解決するという視点で事業アイデアを検討しました。ワークショップ当日にはインドネシアで活動を行う国際的なNGOの代表をゲストとして迎えて議論が行われました。ワークショップには他社の留職プログラム参加者や専門家なども参加し、終日かけた活発な討議のなかで多くのBOPビジネスのアイデアが生まれました。
参加者の声
今まで気づかなかったトヨタの持つ強みを知ることができた。また、いつもよりも幅広い層に対してモータリゼーションを提供するという視点を持つことができた。
1日でこれだけのアイデアが出たということには驚いた。社会課題の現場で活動するリーダーとの対話を通じて、従来とは違った視点からアウトプットを出すことができたと思う。
トヨタ・未来プロジェクト室長からの説明
コペルニク/中村CEOによるフィードバック
チーム別ディスカッションの様子
株式会社リクルートキャリアでは、企業理念を体感するとともに社会起点で事業を発想する考え方を理解するため、2016年12月から約3か月をかけて国内の社会課題をテーマにワークショップが開催されました。舞台となったのは20年先を行く高齢化を抱える「課題先進地域」であり、住民主体のまちづくりを行政がけん引する島根県雲南市です。14名の参加者たちは3チームに分かれて活動を行い、2度にわたる現地視察を経て、「人材・組織戦略」「医療・介護」「教育」に取り組む3団体に対して同社の強みである採用支援を軸とした事業戦略を提案しました。
参加者の声
普段の仕事ではなかなか感じることの難しい、一人を採用することの重みや責任を強く感じた。
社会課題とは何かを語れるようになりたいと思って参加したが、それは”誰がどう困っているのか“を明確に言い表すことができることだと感じた。今後も目の前のお客様だけでなく、その先の社会まで具体的に考えて仕事をしていきたい。
現地団体のリーダーやサービスの利用者から話を聞き、情報を集める参加者。2回にわたる現地訪問に加え、期間中はテレビ会議システムを通じた現地とのミーティングも実施し、現地ニーズに沿った事業提案に取り組みました。
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